赤城神社について

ごあいさつ

赤城神社 再生プロジェクトについて

赤城神社再生プロジェクトは、平成二十二年九月の「本殿竣工例大祭」で全ての工事を完了、戦後復興出来ずにいた、神楽殿は「蛍雪さま」、出世の「おいなりさん」、病気平癒で人気の「八耳さま」、東照宮の「葵さま」まで全てが再興されました。

大鳥居をくぐり、参道入口の高木の下にある手水舎で心を清め、水の冷たさと何か柔らかな風を感じ、御神前に向かい、お祈りをするとたとえようのない神様の声が聞こえてくるような御神域となりつつあります。

かつて近代の神社に対して求められた役割は、政治的・社会的に地域共同体における精神的な支柱として人々の心の拠り所となることでしたが、今の神楽坂の現況を見ると、観光的ご参拝が増えることで、新しい神社に価値を見出してくれるよう、他の宗教法人とは独立した立場をとらざるを得ないことが多くなりました。「あかぎカフェ」「あかぎ寄席」「あかぎマルシェ」はその工夫のひとつで、慌ただしい日常から「ヒトイキ」つける場所として定着しつつあります。

そして六十五年後には集合住宅を取り除き、再び境内の緑地を深い森として蘇らせ、静寂な御神域を守っていく息吹の長いプロジェクトです。是非ともあたたかく見守っていただきたいと考えます。

赤城神社 宮司 風山栄雄